副腎皮質ステロイド(ふくじんひしつすてろいど)

副腎皮質ステロイドは、自己免疫疾患などの治療薬で糖質コルチコイドを人工的に合成したもの。

傾向と対策

副腎皮質ステロイドの①作用と②副作用を整理しておこう!
副腎皮質ステロイドを使用する際の主な③注意事項についても、合わせて確認しておこう!

よくわかる解説

作用

副腎皮質ステロイド薬は、アレルギー疾患や自己免疫疾患など様々な疾患に幅広く使用され、内服や注射、吸入、軟膏等があり、強力な抗炎症作用や免疫機能抑制作用を有する薬。
作用:抗炎症、免疫抑制


副作用

副作用:易感染、高血圧糖尿病、中心性肥満、満月様顔貌、高血糖、筋委縮、皮膚の赤色線条、多毛症、精神症状など


注意事項

副腎皮質ステロイドは強力な免疫抑制作用を有するため、易感染状態となりやすい。また、長期的な投与により、骨粗鬆症を発症するリスクがある。
・長期投与により、コルチゾールの分泌が低下するため、服用を中止すると腎不全となり、ショックステロイド離脱症候群に陥る可能性がある。そのため、中止する場合は少しずつ段階的に減量する必要がある。
喘息の治療に使用される吸入薬の場合、薬剤が口腔粘膜に残存したままにしておくと口腔カンジダ症や嗄声を生じることがある。吸入後には含嗽をして口腔内に付着した薬剤を洗い流す必要がある。

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