吸入療法(きゅうにゅうりょうほう)

吸入療法とは、治療の目的で蒸気や薬剤を吸入させる方法である。ここでは特に気管支炎・ぜんそくに対する吸入療法について扱う。

傾向と対策

吸入薬について、①服薬時の注意事項②発作時と非発作時での薬剤の違いについてそれぞれ答えられるようにしておこう!また、吸入薬の③副作用についてもおさえておこう!

よくわかる解説

概要

吸入療法とは、治療の目的で蒸気や薬剤を吸入し、気管支を拡張させる方法である。吸気に合わせて吸入薬を噴霧すると、より効果が高まる。


服薬時の注意事項

吸入薬は気管や気管支に効果のある薬剤である。口腔内に溜まった吸入薬は飲み込まず吐き出して、口をすすぐよう促す。吸入薬を飲み込むのは良くない。


発作時と非発作時での薬剤の違い

喘息治療で用いられる吸入の治療薬には、主に以下の2つがある。
・発作時の吸入薬=短時間作用性吸入β2刺激薬
・長期的に投与して発作を防ぐ吸入薬=長期管理薬(吸入ステロイド薬、長時間作用性β2刺激薬)

基本的には長期間の使用となり、食前・食後にかかわらず、毎日決められた時間に服薬することが大切である。


副作用

吸入ステロイド薬を用いた吸入療法では、薬剤自体が微量である上に、気管支に直接作用するため、経口ステロイド薬などの内服よりも副作用が少ない。

但し、副腎皮質ステロイド薬などの強力な抗炎症作用を有する薬剤が口腔粘膜に残存したままにしておくと口腔カンジダ症や嗄声を生じることがある為、吸入後は含嗽により口腔内に付着した余分なステロイドを洗い流すよう促す。

アプリなら単語から問題を引けるからめちゃ便利