冠動脈バイパス術(かんどうみゃくばいぱすじゅつ)

狭くなった冠動脈の末梢に血管を移植してつなぎ、心筋への新たな血流を造る手術。

傾向と対策

冠動脈バイパス術の術後合併症をおさえておこう!

よくわかる解説

冠動脈バイパス術とは

冠動脈に狭窄をきたし狭心症心筋梗塞の原因となっている動脈硬化性病変の末梢側にバイパスを作成して、心筋への血流を増加させる手術。
バイパスに用いられる血管はグラフトと呼ばれ、血液が不足している領域の心筋に豊富な血液を供給する。


術後合併症

注意するべき合併症のひとつに心タンポナーデがある。心囊ドレーンからの排液が減少し、血圧低下と脈圧の狭小化、「息苦しい」の訴えがある場合、心タンポナーデを疑う。
主な症状として、胸痛呼吸困難チアノーゼ静脈圧の上昇、気脈などがある。

それ以外の合併症には、肺水腫、術後出血、術後心機能障害、脳梗塞、腎不全・肝機能障害・呼吸機能障害、術後感染症などがある。

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