チアノーゼ(ちあのーぜ)
チアノーゼとは、血液中の還元ヘモグロビンが増加し、皮膚および粘膜が青紫色になる状態のこと。
傾向と対策
チアノーゼは、国家試験に頻出の単語です。チアノーゼとはどういう状態なのかを、人に説明できるレベルにはしておきましょう。さらにチアノーゼが出現する代表的疾患についても覚えておくと良いでしょう。
よくわかる解説
語源
チアノーゼ(cyanosis)は、ギリシア語のシアン(cyan:青)である。
チアノーゼとは
還元ヘモグロビンは、酸化ヘモグロビンが酸素を抹消組織に放出した後のヘモグロビンであり(酸素を結合していないヘモグロビン)、還元ヘモグロビンが増加すると唇や爪先が紫色になるチアノーゼが表れる。還元ヘモグロビンが多い状態はPao2、SaO2が低いことを表し、還元ヘモグロビンは血液中に5g/dl以上になるとチアノーゼが出現する。
ちなみにパルスオキシメーターで測定できるのはSPO2(経皮的酸素飽和度)であり、簡易的におおよそのPaO2、SaO2を把握できる。
チアノーゼを伴う病名と簡単な判断材料を列挙します
1)チアノーゼ+多呼吸で、TTNが考えられる。
新生児一過性多呼吸(TTN):出生後肺胞内の肺水の排出・吸収が遅延することにより生じる一過性の呼吸障害である。帝王切開で多く確認され、症状は、多呼吸・呻吟・陥没呼吸・チアノーゼなどがあげられる。
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