高齢者の
血液検査の結果で成人の基準値と比較して値が高くなるのはどれか。2つ選べ。
1→高齢者と成人の
血小板数は基本的に大きな差はなく、健康状態では一定の範囲内に保たれます。
血小板数が増える状況は特定の疾患や
炎症反応などがある場合です。
血小板の基準値は13~30万/μl
2→
尿素窒素は、体内の
タンパク質が分解された際に生成される物質で、主に腎臓で排泄されます。高齢者では腎機能が低下するため、
尿素窒素の値は成人よりも高くなる傾向があります。
基準値8~20mg/dl
3→
白血球数は感染や
炎症が体内で起きている際に増加します。高齢者と成人の間で、健康状態では
白血球数に大きな差はありません。
4→高齢者では
インスリンの分泌や作用が低下するため、食後
血糖値が上昇しやすくなります。また、運動不足や食事内容、薬物の影響も関与します。
5→
AST(
GOT)は
肝臓や
心筋などの細胞が壊れると血液中に放出される酵素で、
肝機能や
心筋の状態を反映します。健康な高齢者と成人の間で、この値に大きな差はありません。