第102回看護師国家試験 午前79

1→ジギタリスは心不全の治療に用いる強心剤である。他に、心房細動など不整脈の心拍数調節（レートコントロール）としても用いられる。
ペニシリン投与による呼吸困難は、アナフィラキシーショックを起こした状態である。ジギタリスは、アナフィラキシーショックによる呼吸困難には適応しない。

2→テオフィリンは、気管支喘息などに用いる気管支拡張薬である。喘息による呼吸困難には効果があるが、アナフィラキシーショックによる呼吸困難は適応ではない。

3→アドレナリンは、ショックや気管支喘息の治療に用いる、強心、血圧上昇、気管支拡張薬である。アナフィラキシーショックにおいては、第一選択薬であり早期の投与が必要となる。

4→抗ヒスタミン薬は、アレルギーによる蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、花粉症などによる抗アレルギー薬である。アナフィラキシーショックでは適用しない。

5→副腎皮質ステロイドは、抗炎症作用や免疫抑制作用などがあり、ショック時の治療にも用いられるが、アナフィラキシーショックの第一選択としての使用はしない。