AIDS(えいず)
AIDSはヒト免疫不全ウィルスの感染により発症する疾患である。
傾向と対策
AIDSに関して、①感染症法上の分類、AIDS発症の②予防、AIDS発症者の③世界分布について、おさえておこう。
よくわかる解説
後天性免疫不全症候群(AIDS)
AIDSは「レトロウイルスの一種であるヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus;HIV)の感染によって免疫不全が生じ、日和見感染症や悪性腫瘍が合併した状態」と定義している。
HIVウイルス感染に感染した後、CD4陽性リンパ球数が減少し、無症候性の時期(約10年程度)を経て高度の免疫不全症に陥り、日和見感染症や悪性腫瘍が生じてくる後天性免疫不全症候群。
その感染経路には輸血などの血液感染のほか、性行為や母子感染などが知られている。
感染症法上の分類
AIDSは5類感染症に指定されており、診断後は7日以内に保健所へ届け出る必要がある。
ヒト免疫不全ウィルスが陽性だけでなく、真菌症や原虫感染症、細菌感染症、ウィルス感染症、腫瘍、などAIDS指標疾患が陽性が確認されると、HIV感染症と診断される。
障害者総合支援法の対象となり、申請、認定を受ければ身体障害者手帳が発行され、治療費支援などの公費支援が受けられます。
予防
性行為の際にはコンドームを使うなどでその多くは予防が可能である。
母子感染についても、妊娠期から抗レトロウイルス薬を投与や、帝王切開術、生後のAZTシロップ投与、粉ミルクの使用などの適切な対応によって、母子感染リスクを下げることが期待できる。
世界分布
世界ではサハラ以南のアフリカにその感染の70%が集中しており、日本では同性間の性的接触による感染が最も多いとされている。
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