麻疹(ましん)

麻疹とは、感染力がたいへん強く、命にかかわる合併症を引き起こすことも多い感染症。

傾向と対策

現在日本で推奨されている①麻疹のワクチン接種時期について復習しておこう!
また、麻疹の②感染経路③臨床症状④合併症についても、あわせておさらいしておこう!

よくわかる解説

麻疹のワクチン接種時期

麻疹は、免疫を持っていない人は100%感染するため、生ワクチン予防接種が唯一の有効な予防法である。定期予防接種の対象で麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)が使用され、第1期(生後12〜24か月)、第2期(小学校就学前1年間)の2回接種が推進されている。
生ワクチンとは、生きた細菌や毒性を弱めたウイルスを使用したもので経口生ポリオワクチン、BCG、麻疹風疹混合ワクチンなどがある。


感染経路

主に空気感染飛沫感染によって感染する為、陰圧室隔離して他の患児への感染を予防する。もちろん接触感染にも注意する。


臨床症状

麻疹ウイルスが原因。発症後2~3日に頬粘膜に特徴的なコプリック班(粟粒大の白い水泡)ができるのが、特徴的な症状のひとつである。
「コプリック班」をGoogle画像検索


合併症

ウイルス性脳炎、亜急性硬化性全脳炎、肺炎中耳炎気管支炎などがあり、特に脳炎と肺炎は二大死亡原因といわれている。


感染症の届出

医師は診断後は直ちに保健所へ届け出なければならない全数報告対象疾患(5類感染症)である。

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