次の文を読み〔午前問題100〕、〔午前問題101〕、〔午前問題102〕の問いに答えよ。
60歳の男性。会社役員。10年前に
C型肝炎と診断され通院治療を続けている。1か月前の定期受診で
肝細胞癌を指摘され、
TAE〈
肝動脈塞栓療法〉を受けることとなった。
〔午前問題101〕
治療前の
血液検査では
アルブミン2.8g/dL、
AST〈
GOT〉123IU/L、
ALT〈
GPT〉130IU/L、
プロトロンビン活性〈PT%〉58%(基準80~120)であった。
TAE後の状態で正しいのはどれか。2つ選べ。
1→
TAEは癌の縮小に効果のある治療であり、
肝臓の機能を改善することを目的とはしない。
2→
TAEは
動脈内にカテーテルを挿入する治療法であるため、
血栓形成のリスクがある。
3→
プロトロンビン活性が顕著に低下しているため、カテーテル刺入部位の止血がしにくい可能性がある。
確実に止血されるまでしっかりと
圧迫止血を行う必要がある。
4→
TAEは癌の縮小に効果のある治療であり、
肝機能の改善を目的とはしない。
肝機能が低下することにより、
タンパク質合成機能も低下しやすい。
5→
TAEは癌の縮小に効果のある治療であり、
肝臓の機能を改善することを目的とはしない。