慢性腎臓病においてリンの代謝障害によって生じる症状はどれか。
1→
慢性腎臓病において、腎機能低下は
カルシウムとリンのバランスを崩し、
副甲状腺ホルモンの過剰分泌を引き起こします。これが骨の代謝障害を起こし、骨軟化症や骨痛の原因となります。選択肢1が正解です。
2→
貧血は
慢性腎臓病において一般的に見られる症状ですが、これは
エリスロポエチンの減少や鉄の代謝不全などにより起こるものであり、リンの代謝障害に直接関連しているわけではありません。
3→
浮腫も
慢性腎臓病で見られる症状の一つですが、これは腎臓の
ナトリウム排泄機能の低下やタンパク尿による
血漿蛋白低下によることが多く、リンの代謝とは直接の関連はありません。
4→
不整脈は
電解質の異常によって引き起こされることがありますが、リンの代謝障害が直接
不整脈を起こすとは限りません。
不整脈と関連が深い
電解質は、
カリウムや
カルシウムなどです。