慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)

慢性腎臓病とは、腎機能低下などの腎障害を示す所見が3ヶ月以上持続していること

傾向と対策

慢性腎臓病の①診断基準②病態と治療③ステージを復習しておこう

よくわかる解説

診断基準

慢性腎臓病の診断基準は、下記の2点のいずれか、または両方が3か月以上持続するもの。

蛋白尿などの尿異常、画像診断、血液、病理で明らかな腎障害状態が3か月持続したもの。

GFR糸球体濾過量)が60㎖/分/1.73㎡未満が3カ月以上持続したもの。


病態と治療

慢性腎臓病動脈硬化などを引き起こし、病状の進行とともに心血管疾患のリスクも高くなる。(心腎連関症候群といい、心臓と腎臓の臓器は互いに影響している。)
慢性腎臓病患者では、高血圧尿蛋白の抑制と心血管病変を予防するために、1日6g未満の食塩摂取制限が推奨されている。
「心腎連関症候群」をGoogle画像検索


ステージ

慢性腎臓病は、じわじわと悪化をする。その進行度合いによって5つのステージに分類されている。
腎障害はあっても正常な働きができるものが1期、軽度の機能低下がみられるのが2期。ここまでは自覚症状はほとんどないと言われる。
ステージが3期ともなると腎臓の機能は健常時の半分ほどにまで落ち込み浮腫などの異常が出てくるため、本格的な治療が必要となってくる。
4期は現状維持が治療目標とも言われ、その腎臓の機能は健常時の3割ほどとなり機能を回復させることができないといわれる。
5期は最終段階で腎不全の状態であり、腎代替療法(人工透析や腎移植)が必要になってくる時期である。

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