1→
溢流性尿失禁は、慢性
尿閉によって尿が
膀胱に溜まり、
膀胱内圧が上昇して尿が漏れ出してしまうものである。主に
前立腺肥大症による症状でみられ治療としては、原因となる疾患の治療が優先となる。
2→
切迫性尿失禁は、
膀胱が過敏な状態で、強い尿意が急に起こり、我慢できずに尿が漏れてしまうものである。
脳梗塞などの中枢神経疾患、過活動性
膀胱などでみられ治療としては、
膀胱訓練を行う。
3→
反射性尿失禁は、
脊髄損傷などの中枢神経疾患によって、
膀胱に尿が溜まっても、尿意を感じたり排尿をコントロールできずに、尿失禁が生じるものであり、
脊髄損傷などの神経障害が原因で起こる。治療としては、自己
導尿や排尿訓練などを行う。
4→
腹圧性尿失禁は、
骨盤底筋や
尿道括約筋の低下により、
努責やくしゃみなどの腹圧に耐えられずに尿失禁が生じるものであり、
骨盤底筋訓練によって
骨盤底筋を鍛えることができるため、
腹圧性尿失禁の治療に有効である。