膀胱(ぼうこう)

膀胱は恥骨の裏側にある臓器。

傾向と対策

膀胱の位置や容量など、①解剖学的特徴を覚えておこう!
また、②加齢による変化も覚えておこう。

よくわかる解説

膀胱は、左右の腎臓から尿管を通って送られてきた尿を溜めておく器官。女性の場合は子宮の前方、恥骨の裏側にある臓器で、容量は400〜500mlの大きさがある。一般に、膀胱内に150〜300ml尿が溜まると尿意を感じる。腹圧を加えることで膀胱の筋肉が働いて内圧がかかり、排尿に至る。

解剖学的特徴

膀胱の粘膜上皮は、尿貯留量に応じて伸展できるよう腎盂、尿管と共通した移行上皮になっている。また、膀胱の筋層(平滑筋)は、内縦走筋、内輪走筋、外縦走筋の3層構造を呈している。通常の膀胱の厚さは1.5cm程度で、尿が蓄積されるにつれて薄くなる。3mmまで薄くなるとされる。
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加齢による変化

老化によって、膀胱平滑筋が線維化することで弾力性が低下し、膀胱容量が減少するため高齢者の排尿回数は増加する。


そのほか

寒冷環境下において、尿量、排尿回数が増加するのは、膀胱の収縮を促進したり、発汗が減少したりするためである。
膀胱タンポナーデは、何らかの原因で形成された凝血塊が尿道を閉塞することで、膀胱内に尿が貯留した状態(尿が出なくなる状態)である。
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