1→下肢の麻痺が認められる疾患としてあげられるのは、脳血管障害や
脊髄障害によるものである。特に
大脳皮質の病変によるものは単麻痺(片側)、胸髄や腰髄の損傷によるものは対麻痺(両側)がみられやすい。
よって、
小脳は関係しないので誤答である。
2→
小脳は平衡感覚や運動の調整に関する統合的な役割を担う器官である。そのため、
小脳が失調すると、姿勢保持が困難となるほか、協調運動の失調、失調性歩行、呂律が回りにくくなるなどの症状が認められる。
よって、これが正答である。
3→
血圧の調整を担っているのは、
間脳の
視床下部と呼ばれる器官である。
血圧は主に3つの調節系により調節されており、そのうちのひとつに自律神経系がある。
自律神経失調症や
交感神経と
副交感神経のバランスが崩れたりすると
血圧が不安定となり、動悸やめまい、
起立性低血圧などが認められる。
よって、血圧調整に
小脳は関係しないので、誤答である。
4→こわばり(
筋固縮)は、
中脳が障害される
パーキンソン病でみられる四大主症状のひとつである。ほかには、ふるえ(振戦)、無動、
姿勢反射障害がある。
こわばりには
小脳は関係しないので誤答である。