ビタミンB1(びたみんびーわん)

ビタミンB1は水溶性ビタミンのひとつ。過剰摂取による弊害はないとされているが、欠乏すると、脚気、ウェルニッケ脳症、代謝性アシドーシスとなる。

傾向と対策

ビタミンB1の①働き②特徴、どんな食べ物に多く含まれるか、③欠乏時の弊害も覚えておこう。

よくわかる解説

ビタミンB1は、水溶性ビタミンのひとつで、糖質からエネルギーを作り出すときや神経の機能維持に役立ち、疲労回復や眼精疲労に役立つとされる。そのため、疲れやすい人、眼精疲労になりやすいひと、肩凝りや腰痛がある人、激しい運動をする人に補給が勧められる。
多く含む食品としては豆類やレバー、豚肉などがある。

ビタミンB1が欠乏すると、乳酸やピルビン酸が蓄積されるため、代謝性アシドーシスとなる。また、ビタミンB1は神経や心臓などを正常に機能させる作用があるので、ビタミンB1の欠乏によって知覚異常・血圧低下・心不全などを生じる。これを脚気という。さらに重症のビタミンB1の欠乏は中枢神経の障害も招き、見当職障害、歩行障害、記銘力低下などを生じる。これをウェルニッケ・コルサコフ症候群という。

ビタミンB2ビタミンC同様に、過剰摂取による弊害はないとされ、上限は設定されていない。
ちなみに、ビタミンAの過剰摂取で頭痛、筋肉痛など、ビタミンDの過剰摂取では、高カルシウム血症、腎障害、軟組織の石灰化障害などが起こる

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