ファウラー位(ふぁうらーい)

ファウラー位とは、上半身を45度程度上げた半座位のこと。

傾向と対策

ファウラー位が適切な疾患と共に覚えておこう。

よくわかる解説

ファーラー位とは

ファウラー位とは仰臥位で下肢を水平にしたまま上半身を45度〜60度程度上げた半座位のことである。


セミファウラー位

セミファウラー位は、仰臥位の状態で上半身を15~30度程度挙上した体位である。


メリット

1)経鼻経管栄養法で逆流予防の為に適切な体位は、ファウラー位や座位である。
2)脳の静脈環流が促進されるため、頭蓋内圧亢進を抑えることができる。


デメリット

1)ベットで背面を支えられるが仙骨部に圧痛がかかりやすく、時間経過とともに足側にズレが生じ褥瘡を形成しやすい。
2)身体がずり下がってしまうため、下肢を軽度挙上したり膝窩に枕を挿入するなどし、体位を保持すると良い。


疾患との関係

1)胃内容物の逆流を防ぐために、食後は30分〜1時間程度はファウラー位にて上体を起こしておくと、誤嚥予防になる。
2)腹水貯留時のファウラー位は、横隔膜の下降が促され、肺野が膨らみやすくなるため呼吸が楽になる体位である。


食事介助

ファウラー位で食事介助をするときは、誤嚥防止のために頸部前屈位にする。

アプリなら単語から問題を引けるからめちゃ便利