傾向と対策
脂質を制限する必要のある疾患をおさえておこう!
また、体内で脂質の酸化を防ぐ働きのあるビタミンも併せておさらいしておこう!
よくわかる解説
脂質は、炭水化物、たんぱく質と並ぶ3大栄養素のひとつである。
体内の脂質は
1)トリグリセリド(中性脂肪)
2)コレステロール
3)リン脂質
4)脂肪酸
の4つに分けられる。
脂質を制限する必要のある疾患
脂質はリパーゼによって分解される。リパーゼは胃液、膵液、腸液に含まれる分解酵素である。
そのため、慢性膵炎や膵臓の切除術をうけた患者には、脂質の制限が必要である。脂質制限中の患者は脂肪の消化・吸収が困難となる為、脂溶性のビタミンA、D、E、K等が不足する。
脂質の酸化を防ぐ働きのあるビタミン
ビタミンEは脂質の酸化防止作用がある。欠乏すると、酸化した脂質(過酸化脂質)が赤血球網膜に増えるため溶血性貧血の原因となる。