コレステロール(これすてろーる)
コレステロールは、肝臓で合成される脂質の一種で、脂質異常症の指標となる。
傾向と対策
また、脂質異常症を定義する②基準値を確実におさえておこう!
よくわかる解説
合成する場所
コレステロールは肝臓で合成される。
〈LDL-C〉悪玉コレステロール
〈HDL-C〉善玉コレステロール
総コレステロールの基準値は130〜220mg/dL程度。(脂質異常症の診断基準の指標は「総コレステロール値(220mg/dl以上)」でしたが、現在は撤廃されました。)
低比重リポ蛋白コレステロール〈LDL-C〉は、動脈硬化との関連性が強く、血管や全身にコレステロールを運ぶ役割があるため、悪玉コレステロールとも呼ばれている。140㎎/㎗以上が脂質異常症の診断基準値である。
高比重リポ蛋白コレステロール〈HDL-C〉は、コレステロールを肝臓に戻す役割があり、善玉コレステロールと呼ばれている。HDLコレステロールが低値になると、血管や全身にコレステロールが運ばれるのを防げず、動脈硬化などを起こす可能性が高くなる。低値異常の物質であり、40㎎/㎗以下が診断基準である。
脂質異常症の基準値
高LDLコレステロール血症の基準値:
LDLコレステロール ≧140mg/dL
低HDLコレステロール血症の基準値:
HDLコレステロール< 40mg/dL
高トリグリセリド血症の基準値:
トリグリセリド(中性脂肪)≧150mg/dL
脂質異常症は、LDLコレステロールが140mg/dl以上の「高LDLコレステロール血症」、HDLコレステロールが40mg/dl未満の「低HDLコレステロール血症」、中性脂肪が150mg/dl以上の「高トリグリセライド血症 (高中性脂肪血症)」のいずれかで、総コレステロールは参考値としての記載にとどめ、診断基準から外されました。
脂質異常症
以前は、総コレステロールは、220㎎/㎗以上で脂質異常症と診断基準されていた。しかし、現在は参考値としての記載のみで診断基準としては使われていない。理由として、善玉のHDLコレステロールが40mg/dl未満の低い場合を「低HDLコレステロール血症」と呼ぶのに、悪玉のLDLコレステロールが高い「高脂血症」とを総じて「高脂血症」と呼ぶのは適当ではないことなどから、2007年4月にガイドラインの改訂に伴い、診断名を「高脂血症」から「脂質異常症」に変更となりました。
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