1→
心房細動(
AF)は、心房が細かく収縮している状態で、左房内
血栓が生じやすくなる。
血栓が血流に乗って脳血管へ運ばれることで、脳
塞栓の原因にもなりやすい
不整脈である。生命にかかわるものではないが、動悸、息切れ、易疲労などの症状がみられ、さらには
脳塞栓症の発生率も高くなるので、治療が必要である。
2→
心室細動(
VF)は、心室が細かく
痙攣し、心室が異常な
痙攣を起こしているため
心拍出量が0になっている状態であり、血液を送り出せなくなっている状況となっている最も緊急性が高い
不整脈。重大な致死性
不整脈であり、
心停止に移行しやすい。直ちに
AED等を使用し、
電気的除細動を行う必要がある。
3→
房室ブロックは、心房から心室に刺激が伝わらない状態であり、程度によってⅠ度からⅢ度に分類される。Ⅰ度
房室ブロックでは、心房から心室への刺激伝導が遅延するもの。
房室ブロックの中で最も程度が軽いものであり、房室伝導時間が延長しているが、特に症状もないので治療を必要としないことが多い。
4→完全右脚ブロックは、右脚の
刺激伝導系が障害された状態である。
左心室から
右心室に心臓の収縮が伝わるため心機能にほとんど影響はない。特に症状もないので、基礎疾患等がなければ経過観察でよい。