Aさん(56歳、男性)は、進行結腸癌の術後に両側の多発肺
転移が進行し、
終末期で在宅療養中であったが
呼吸困難が増悪したため
入院した。
経皮的動脈血酸素飽和度〈
SpO2〉は95%であるが、安静時でも
呼吸困難を訴え、浅い
頻呼吸となっている。発熱はなく、
咳嗽はあるが
肺炎の併発はない。Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。
1→呼吸がしやすい
起座位や
ファウラー位にするのが適切である。
2→安静時でも
呼吸困難を訴えているので、酸素療法の適応である。
3→
モルヒネ塩酸塩を投与することで、
呼吸中枢の反応を鈍くさせ、呼吸回数を減らすこともできるため、投与の検討は適切である。
4→異常の早期発見ができるように注意深い観察が必要な状態にある。