終末期(しゅうまつき)

終末期とは、回復の見込みがなく、最後の時を迎えるまでの期間のこと。

傾向と対策

終末期全般における、①患者・家族への看護師の関わり方についておさえておこう。
また、終末期の在宅医療における②家族支援のポイントについても確認しておこう。

よくわかる解説

終末期とは、回復の見込みがなく、最後の時を迎えるまでの期間のこと。
終末期の看護においては、本人、家族の希望は最大限聞き入れてできる限り援助を検討すると共に、死に逝く人だけでなく、家族の支援も重要である。

家族への支援

家族が患者本人に最大限できるケアを行えるよう、勧めることも有意義である。
何もしてあげられなかった、やってあげればよかった、など後悔が残らないように支持的な介入が必要である。
希望を聞いてできる範囲でケアに取り入れたり、できそうなことを提案したり、なにもできなくても、そばで寄り添ってあげるだけでもケアになることなどを伝える。
また、看取る側の家族への介入として、死を受容できるよう、終末期臨死期などに起こる、死にゆくまでの考えられる変化を伝えておく。患者家族自らが悟り、考え、受け入れる時間もできると考えられる。看取るまでの心の準備ができるよう介入する。


本人への支援

患者自身の終末期における生き方や死の迎え方の意向を表示する方法として下記がある。
■アドバンスディレクティブ〈事前指示〉
リビングウィル


アドバンスディレクティブ〈事前指示〉

患者の意思決定能力がなくなった時のために、あらかじめ意思を示しておくもので、口頭でも文書でも、本人が望む方法で意思表示することができる。本人が意思決定できなくなった時の治療方針のみで、財産の管理者を指定するのは成年後見制度である。


リビングウィル

自身の終末期医療に関して、また死期が迫ったときに治療方針を事前に書面に示すことをといい、生前の意思という意味がある。

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