1→脚気は
ビタミンB1(チアミン)欠乏によって起こる病気です。
ビタミンB1はエネルギー代謝や神経系の正常な機能に必要です。その欠乏により、
末梢神経障害や
心不全を起こすことがあります。脚気における
末梢神経障害は、
膝蓋腱反射の低下を含む
感覚障害や運動障害を引き起こすことがあるので、
膝蓋腱反射の低下が見られる際には脚気を疑います。したがって、選択肢1が正解です。
2→壞血病は
ビタミンC(アスコルビン酸)欠乏によって引き起こされる病気です。
ビタミンCはコラーゲン合成に必要なため、その欠乏は
出血傾向や歯肉炎、
皮下出血、癒合不良などを引き起こしますが、直接
膝蓋腱反射の低下を引き起こす病態ではありません。
3→
くる病は
ビタミンDの欠乏により小児に見られる骨軟化症です。
ビタミンDは
カルシウムの代謝に関与しており、その欠乏により骨格変形や筋力低下を引き起こすことがあります。しかし、
膝蓋腱反射の低下を主な特徴とする病態ではありません。
4→夜盲症は
ビタミンA(レチノール)の欠乏によって生じ、夜間や暗所での視力が低下します。
ビタミンAは視覚の正常な機能に影響を与えるため、この症状を引き起こしますが、
膝蓋腱反射とは無関係なため、
膝蓋腱反射の低下には関連しません。