よくわかる解説
物理的圧迫や脊髄障害、脳血管障害、糖尿病神経障害(糖尿病の合併症)が原因で知覚の低下などが起きる。
物理的圧迫
物理的圧迫や血管炎になどにより末梢神経が障害を受けると、障害部位となる関節や神経叢の周辺に局限して感覚障害が現れる。
脊髄の障害部位から下位に相当する領域に感覚障害、運動麻痺、自律神経障害、排便障害などが起こる。
脳血管障害
脳の損傷部位とは反対側に半身運動麻痺や、感覚麻痺、言語障害、意識障害など広範囲に症状が出現する。
両足先や足底部などの四肢の遠位から感覚障害が進行する。糖尿病の合併症の中でも早期に発症される。運動神経や自律神経障害も起こる。足先の知覚が低下している状態なので、火傷や外傷、靴擦れなどの注意が必要であり、靴下をはいて保護に努める必要がある。また爪は深爪を避けストレートにカットするなどの手入れが必要である。