第106回看護師国家試験 午前13

1→髄膜炎でみられる症状として、発熱や頭痛のほか、嘔吐やけいれん、意識障害に加えて、頸部硬直やケルニッヒ徴候、ブルジンスキー徴候といった髄膜刺激症状があげられる。
よって、胸痛は含まれないため誤答である。

2→腎結石では多くは痛みがなく無症状である。
尿路結石となり結石が腎臓から尿管に移動し、尿管や膀胱などに詰まると激しい痛みが生じる。
この痛みは、腹部や腰部、背部にかけて生じ、疝痛発作と呼ばれる周期的な激痛がみられる。
よって、胸痛は含まれていないため、誤答である。

3→心筋梗塞で見られる症状は、長く続く強い胸痛、顔面蒼白、冷汗、呼吸困難が特徴的である。
よって、正答である。
他に胸痛を主訴とする疾患としては、狭心症、大動脈解離、肺塞栓症などがあげられる。

4→メニエールでみられる症状としては、回転性のめまいや難聴、耳鳴りなどがあげられる。これは、内耳の疾患であるためであり、難聴のうち低音域のものが多かったり、自閉感などの症状がみられることもある。
よって、胸痛は含まれていないため、誤答である。