肺気腫の患者が、歩行時の息切れが強くなってきたため受診した。
呼吸数は34/分で、口唇の
チアノーゼがみられた。この患者について正しいのはどれか。
1→
肺気腫では、肺の過膨張のために
残気量が増大し、
1回換気量は減少する。
2→
肺気腫は
慢性閉塞性肺疾患(
COPD)の一種であり、病状が進行すると、
PaO2の低下やPaCO2の上昇、
呼吸性アシドーシスが起こる可能性がある。
3→
肺気腫などの
慢性閉塞性肺疾患では、呼気性の呼吸障害が観察されるため、吸気よりも呼気を促すのが効果的である。
口すぼめ呼吸でゆっくりと呼気を吐き出すように指導する。
4→口唇の
チアノーゼが確認されており、経皮的酸素飽和濃度(
SpO2)は低下していることが考えられる。