肺気腫(はいきしゅ)

肺気腫は慢性閉塞性肺疾患(COPD)の一種である。

傾向と対策

肺気腫は①喫煙習慣が原因となり、PaO2が低下する疾患である。
酸素投与を行うCOPD患者には②CO2ナルコーシスの注意が必要であることを捉えると共に、在宅患者と家族への日常生活指導も重要です。

よくわかる解説

肺気腫慢性閉塞性肺疾患の一種であり、喫煙習慣が関係すると考えられている。
肺が過膨張となるために残気量が増大し、1回換気量が減少するため呼気性の呼吸障害を生じ、進行するとPaO2の低下やPaCO2、呼吸性アシドーシスの上昇などが生じる。
PaO2が低下した患者に対しては医師の指示により酸素投与が行われる際には、頭痛や傾眠傾向を主な症状とするCO2ナルコーシスには注意が必要である。
肺気腫患者は、呼吸によってエネルギー消費量が増大し、栄養障害に陥りやすく、呼吸困難に伴う食欲低下が起こる。
呼吸訓練では、口すぼめ呼吸をしてゆっくりと呼気を吐き出したり、腹式呼吸を行う。

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