外転(がいてん)

外転とは身体の中心軸から、遠ざかるような動き

傾向と対策

肩関節と股関節の外転位の運動方向について、もう一度おさらいしておこう!

よくわかる解説

外転

ここで言う外転は、肩関節、股関節、足関節や、母趾や指などで見られる運動の方向こととする。

なお、眼球の動く方向でも外転があり、眼球の外転を支配しているのは、外転神経である。
ちなみに、動眼神経は眼球運動や瞼を開く運動を支配している。


肩関節の外転

肩関節の外転は、体幹から上肢が離れる方向の運動、股関節外転は、立った状態で伸ばした片脚を真横に上げる運動のことである。
肩関節の良肢位外転10~30度である。

なお、手術中の仰臥位の保持の際に、上肢を90度以上外転させると、腕神経叢の過伸展となり、腕神経叢麻痺の原因となるので注意が必要です。


股関節外転

大腿骨頸部骨折の人口骨頭置換術後の合併症の脱臼腓骨神経麻痺を予防するため、患肢は外転中間位に保持する。
股関節良肢位外転10~30度がとされている。
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