腓骨神経麻痺(ひこつしんけいまひ)
腓骨神経麻痺とは下腿外側面にある腓骨神経の麻痺のことである。
傾向と対策
腓骨神経麻痺の好発状況と観察ポイントを押さえておこう。
よくわかる解説
腓骨神経麻痺
腓骨神経は膝関節の外側において体表面に近い場所を走行しており、ここを締めつけたり圧迫されることによって神経障害を起こしやすい。
腓骨神経麻痺を起こすと、腓骨神経支配領域である母趾と第2趾間の知覚麻痺が起こる。運動麻痺では、下垂足となり、膝を高く上げて歩く鶏歩などの異常歩行がみられる。
好発状況と観察ポイント
大腿骨転子部骨折の手術後などで下肢の固定を行っている患者で、腓骨神経麻痺が好発する。
予防として患側下肢の母趾と第2趾間のしびれなどの知覚異常の有無を観察する。
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