腕神経叢麻痺(わんしんけいそうまひ)

腕神経叢麻痺は、頸部から肩関節周辺に伸びる腕神経叢の麻痺。

傾向と対策

腕神経叢麻痺を起こす原因となる外傷部位や体位についておさらいしておこう!

よくわかる解説

腕神経叢とは

腕神経叢は第5頸神経から第1胸神経で構成され、鎖骨下を走行しながら腋窩へと至り、上腕神経、正中神経橈骨神経尺骨神経などに枝分かれする上肢の神経。

腕神経叢麻痺は、主に交通事故やスポーツでの怪我、分娩時の過大な牽引力が腕神経叢にかかることにより発生する。上肢のしびれ、肩の挙上や肘の屈曲不可、時には手指が動かなくなったりもする。外傷後徐々に軽快するものから全く回復しないものもある。


原因の体位

人的な原因の一つに、術中の仰臥位の保持によって発生することがある。上肢を90度以上外転させると腕神経叢の過伸展となり、腕神経叢麻痺の原因となり得る。また、頭部を反対側へ過度に側屈することも同様に過伸展の原因となる。
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