傾向と対策
出生前診断の①検査方法、また出生前診断を行う際の患者への②説明責任について覚えておこう!
よくわかる解説
先天性疾患、染色体異常があるかどうか診断することで、検査方法としては、胎児の超音波検査や羊水検査などがある。
母体保護法による人工妊娠中絶を実施できる期間が妊娠22週未満であるため、通常妊娠19週頃までに実施される。
もし胎児の異常を診断されたとして、胎児異常を理由に人工妊娠中絶はできない。
非侵襲的な検査で、染色体異常があるかどうか推測に役立つが、異常を持つ染色体は特定することができない。
診断できるのは、先天性疾患のうちダウン症候群など、染色体・遺伝子異常に限られる。出生児の3〜5%は先天性疾患をもって生まれてくるが、先天性疾患のうち染色体疾患は25%程度でしかないため、先天性疾患のほとんどを診断できるわけではない。しかし、羊水穿刺の合併症として、流早産、破水、胎児感染が起こるとされており、検査を行う際には十分な説明と患者の同意が必要である。妊娠15週以降から検査が可能である。