破水(はすい)

破水は、胎児や羊水が包まれている卵膜が破れ、羊水が母体の外に流出すること。

傾向と対策

破水のタイミングによる①分類は頻出のため、必ず正確に覚えておこう。また、破水した際の②禁忌事項③看護ケアについても把握しておこう!

よくわかる解説

破水の分類

破水は、破水が起こるタイミングによって3つに分類される。

1)前期破水
分娩開始前に破水したもの。

2)早期破水
分娩開始後で子宮口全開大前に破水したもの。

3)適時破水
子宮口全開大になってから破水したもの。


禁忌事項

破水している状態では、逆行性感染の危険性があるため、入浴・シャワー浴は禁止する。外陰部洗浄も感染の原因となるため、禁忌である。ただし外陰部を清潔に保つことは感染予防上、重要なので、外陰部の滅菌パッドは3〜4時間おきに交換する。歩行は全く問題ない。


看護ケア

前期破水してしまった場合でも、母体や胎児に異常がなければ、子宮収縮抑制剤と抗菌薬を投与しながら、可能な限り34週まで妊娠の継続を図る。羊水の流出を防ぐため、体位は水平位または骨盤高位トレンデレンブルグ位)とするのが適切である。また、胎児の心拍モニタリングは必ず行う。


そのほか

早期破水前期破水と比較し、緊急性は低い。通常通り自然分娩となることが多い。

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