傾向と対策
①症状のほか、②発生機序と③分類もふまえて復習しておこう。
よくわかる解説
呼吸不全とは、肺や心臓が障害を受けることで、全身の酸素と二酸化炭素のバランスが障害され、全身にうまく酸素が行き渡らなくなることで発症する。
呼吸困難や努力呼吸などがみられ、二酸化炭素が蓄積されると
意識障害をきたす。
診断としては、
PaO2が60mmHg以下の状態を指す。また、PaCO2の値により分類され、45mmHg以下のものをⅠ型
呼吸不全、PaCO2が45mmHg以上のものをⅡ型
呼吸不全という。
肺炎や
気胸などが原因としておこる急性のものでは原因疾患の治療とともに酸素投与や
人工呼吸器管理、喫煙と密接な関係にある
肺気腫など慢性呼吸器疾患による慢性のものでは
在宅酸素療法が行われる。