フェンタニル貼付剤(ふぇんたにるちょうふざい)

フェンタニル貼付剤は、経皮的に吸収されて全身に作用する鎮痛剤の一種。

傾向と対策

フェンタニル貼付剤の①使用方法②管理方法③副作用をおさえておこう。

よくわかる解説

使用方法

フェンタニル貼付剤は、経皮的に吸収されて全身に作用する鎮痛剤の一種。貼った場所に効果が出るのではなく、血流にのって運ばれ、全身の痛みに効果があるため、はがれにくく血流が豊富な場所を選ぶと良い。胸部、腹部、上腕部、大腿部などが用いられる。定期的に交換し、有効血中濃度を保つよう使用する必要がある。


管理方法

フェンタニルは麻薬であるため、入院中の患者に処方された場合や自己管理ができない場合など、鍵のかかる専用保管庫にて管理する必要がある。またその場合、使用済みの貼付剤も、その包み紙や袋、カバーなど、処方されたときに付随していたものは薬局は返却するひつようがあるため、捨てずに一緒に保管しておく必要がある。間違っても、患者以外に使ってはならない(国家試験に頻出)。


血中濃度の上昇は緩徐で、約12~48時間で最高血中濃度に到達。効果は約72時間持続するもいわれるため、3日おきの貼り替えとなる。(72時間ごとに貼り換えるものと24時間ごとに貼り換えるものなど種類がある。)また、経皮吸収のため肝臓での初回通過効果による影響を受けないという利点がある。

副作用

副作用としては、オピオイド系と同じくして、眠気や便秘、吐き気、嘔吐があげられるほか、呼吸抑制や意識障害ショック痙攣なども発現の恐れがある。

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