黄疸(おうだん)

黄疸はビリルビンの血中濃度が上昇すると出現する症状で、皮膚や眼球粘膜が黄染する症状をいう。

傾向と対策

黄疸の①メカニズムと特徴的な②症状③確認しやすい場所を覚えておこう。
また、④成人におけるビリルビンの正常値と、⑤新生児における正常値についても、合わせて復習しておこう!

よくわかる解説

黄疸は特に眼球結膜(白目の部分)で観察されやすい。血中のビリルビンが2mg/dL程度以上になると眼球結膜や手足の皮膚が黄染し、黄疸が確認できると言われている。血中総ビリルビン値は0.2~1.2㎎/㎗が正常値とされる。

ビリルビンは、古くなった赤血球や損傷した赤血球を再利用する工程でヘモグロビンが分解されるときに形成される。ビリルビンは、肝臓に運ばれ、胆汁と結合した後、胆管、消化管を経て、排出される。ビリルビン肝臓や胆管をすばやく通過できない場合、ビリルビンは血液中に蓄積し、皮膚に沈着、その結果黄疸が生じる。

ビリルビンには直接ビリルビンと間接ビリルビンの2つのタイプがある。
肝内胆汁うっ滞性黄疸や閉そく性黄疸は直接ビリルビンの増加により生じる。溶血性黄疸や新生児黄疸肝細胞黄疸は間接ビリルビンの増加により生じる。

生理的黄疸は生後2,3日後からはじまり、1週間ほどでピークを迎える。血清ビリルビン値が8㎎/㎗以上になると症状が現れ、15㎎/㎗以上で光線療法が開始されることが多い。

経皮的黄疸計は、現在、国内ほぼ全ての産科・産院に普及している。
皮膚に光をあてることにより、皮下組織の深い部分と浅い部分の黄色味の度合いを瞬時に測り、血清ビリルビン相当値(mg/dL)を表示することができる。

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