次の文を読み〔問題97〕、〔問題98〕、〔問題99〕の問いに答えよ。
Aさん(75歳、女性)。1人暮らし。
脳梗塞の後遺症で左
不全麻痺があり、要介護1の認定を受けている。最近、夜間に
中途覚醒することが多い。昨夜、トイレに行く際に転倒し、右手をついた。転倒後から右上肢の痛みがあり、翌朝になっても痛みが強かったため受診した。エックス線写真の結果から、右の上腕骨近位部骨折と診断され、
入院した。
〔問題99〕
Aさんは
入院後7日で退院し、
介護老人保健施設に入所した。現在はリハビリテーションを行っている。退所後の再転倒を予防するためのAさんへの指導で適切なのはどれか。
1→Aさんは高齢者であり、不要な活動制限は
廃用症候群などのリスクを増加させるため、活動低下につながるような指導は避けるべきである。
2→歩幅を小さくして歩くと、つま先を挙げることが出来ずにバランスを崩しやすくなる。
転倒を防止するためにも適度に足を上げて意識して歩くように指導する。
3→足関節の底背屈筋力の低下は転倒につながることが指摘されている。
そのため、つまずきを防止するためにも足関節の底背屈筋の運動を行うのは適切である。
4→就寝前に
睡眠薬を使用すると、夜間の転倒につながる可能性がある。
Aさんに
睡眠障害の情報はなく、積極的に使用するのは避けるべきである。