核は
染色体を有しており、遺伝に関わる細胞小器官である。タンパク合成の設計図となる
DNAや
核蛋白質などを含む。
白血球の一種である
好中球や
リンパ球、
単球は
核を有している。
核は
核膜という二重膜で覆われ、その内部の
核質には、
核小体(仁)とクロマチン(染色質)がある。
核小体は丸い小体で、細胞質内の
核酸がここでつくられる。染色質は、塩基性
タンパク質のヒストンに二重らせん構造をとっている
DNAが巻き付き、折りたたまれて凝縮されたものである。その周囲を鞘が覆っている。
核酸には
DNA(デオキシリボ
核酸と
RNA(リボ
核酸の2種類がある。
核内にある
DNAの二重らせんの必要部分がほどける。これを鋳型として
DNAのネガ像の
RNA鎖が合成され、これがm
RNAとなる。m
RNAの合成を転写 とよぶ。
核から細胞質にある
リボソームに入る。このコピーをもとに、
アミノ酸を
リボソームまで運搬してきたt
RNAの塩基とm
RNAの塩基が結合して
タンパク質を合成する。