1→胃は消化管の一部であり、
胃酸を分泌します。
胃酸は主に塩酸で、胃の内部環境を酸性に保つ役割を持っていますが、胃自体は直接血液の
pH調節には関わっていません。
2→肺は重要な役割を持っています。呼吸により二酸化炭素を体外に排出することで、血液中の二酸化炭素濃度を調節し、これが血液の
pHに影響を与えます。血液中の二酸化炭素が多いと、炭酸に変わり、これがさらに水素イオンと重炭酸イオンに分解され、血液の
pHが下がります(酸性になります)。逆に、二酸化炭素が少なくなると、血液の
pHは上がります(アルカリ性になります)。
3→心臓は血液循環を担う器官ですが、直接的には血液の
pH調節には関与していません。心臓の主な機能は血液を体中に送ることであり、
pHの調節機能は持っていません。
4→腎臓は体内の
電解質バランスの調整や酸塩基バランスの維持を行い、血液の
pH調節にも大きく関与しています。腎臓は水素イオンの排泄や重炭酸イオンの
再吸収を通じて、血液の
pHを調整する重要な役割を果たしています。
5→
膵臓は
消化酵素と
インスリンなどのホルモンを分泌する器官です。これらは主に食物の消化や
血糖値の調節に関わっており、血液の
pH調節には直接関与していません。