次の文を読み118、119、120の問いに答えよ。
Aさん(75歳、女性)は、
脂質異常症(dyslipidemia)と
高血圧症(hypertension)で通院中で、定期受診のため、外来待合室で順番を待っていた。Aさんは、待合室の雑誌を取ろうと立ち上がり、歩こうとしたところ、右足が思うように動かず引きずって歩いた。外来看護師が声をかけると、Aさんは「らいじょうぶ」と返答したが、ろれつが回らなかった。
問題118
この時のAさんの症状はどれか。
1→痙縮とは、
脳卒中の後遺症で見られる症状のひとつで、手足の筋肉が緊張し曲がったまま動きづらいなどの症状である。Aさんには見られていない。
2→
失語は正しく言語を表出する能力(話す、書く)と理解する能力(聞く、読む)の両方に障害が生じた状態のことである。
ろれつが回らないけれど、言葉は発することができているため
失語ではない。
3→
構音障害は発音が正しくできない状態のことをいう。
Aさんは右足麻痺と、
構音障害があるため、
脳梗塞や
脳出血を起こしている可能性がある。
4→
パーキンソニズムとは
パーキンソン病の症状のことであるが、当てはまらない。
パーキンソニズムは動作が緩慢になったり、無動などが見られる。