Aさん(80歳、男性)は、20年前に
大腸癌で
ストーマを造設し、現在週1回の訪間看護を利用している。
訪問看護師は、訪問時にAさんから「2日前から腹痛がある」と相談を受けた。Aさんの
バイタルサインは、体温36.4℃、
呼吸数24/分、
脈拍84/分、
血圧138/60mmHgである。
訪問看護師がAさんの腹痛を
アセスメントするための情報で最も優先度が高いのはどれか。
1→Aさんは
ストーマ患者であり、腹痛もあるため便秘や
イレウスなど異常がないかを
アセスメントする必要がある。
排便の有無を確認するとともに、排ガスは停止していないかなどの確認をすることが優先される。
2→腹痛の
アセスメントとして身体活動量の情報が必要になる場合は、便秘であることが判明したあとである。
まずは排便の有無を確認することが優先される。
3→食物の摂取状況により腹痛が発生する可能性もあるが、今後の腹痛への対応を考慮すると、排便の有無を確認することが優先される。
4→Aさんは
ストーマ患者であるため、
ストーマ周囲の皮膚の状態を観察することも大切ではあるが、現在Aさんは
ストーマ付近の皮膚表面の痛みを訴えているわけではないため、優先される確認事項ではない。