採血(さいけつ)

採血とは、生体の血液を採取する方法のこと。

傾向と対策

採血で①用いられる静脈②駆血の際の
注意点
③器具の取り扱い方法などをおさえておこう!

よくわかる解説

用いられる静脈

採血穿刺部位には、表在性で弾力があり、太く蛇行していない静脈を用いる。一般的に上腕または前腕が選択され、肘正中皮静脈、橈側皮静脈、尺側皮静脈などを用いる。適切な部位がない場合には手背や足背の静脈から行う場合もある。


駆血の際の注意点

採血の際の駆血は、採血部位よりも5〜10cm中枢で行う。
1分以上の駆血は、血液の濃縮などにより正しく測定されない場合があるため、駆血時間は1分を目安とする。駆血後に母指を中に入れて握ってもらうことで、血管が怒張し採血しやすくなる。
駆血帯を締める強さは、動脈圧よりも低く、静脈圧よりは高い圧力が適切である。


器具の取り扱い方法

採血を行う場合は、必ず非滅菌手袋を着用し、抜針した採血針は、針刺し事故防止のため、リキャップせずそのまま廃棄する。
針専用の廃棄容器は、廃棄物が投入口まで達すると針が飛び出して危険なため、投入限度ラインに達した時点で交換する。
抗凝固剤入りの採血管は、血球数(赤血球白血球血小板ヘモグロビン、ヘマトクリットなど)を測定する際に使用する。

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