尿ケトン体(にょうけとんたい)

尿ケトン体は、肝臓で脂肪が分解されてできるケトン体が尿中に排泄されている状態である。

傾向と対策

尿ケトン体が何の指標であるかを覚えておこう!

よくわかる解説

ケトン体とは

ケトン体は通常時、血液や尿中にはほとんど存在しません。
糖尿病や糖質制限、絶食など、脳や筋肉のエネルギー源である糖質(グルコース)の供給が減少すると、血糖値を維持するために肝臓に蓄えられているグリコーゲンがグルコースに分解され、利用されます。
しかし、肝臓のグリコーゲンは24時間程度で枯渇してしまうため、グルコースが枯渇すると次に筋肉(タンパク質)や脂肪細胞に蓄えられている脂肪細胞から代替のエネルギーを作り出そうとします。この時に脂肪細胞から作り出された代替のエネルギーがケトン体です。


尿ケトン体

その結果、尿中にもケトン体が排出され尿検査で検出されるようになることを尿ケトン体と言い表します。なお、健康な人でもごく微量は尿中に排泄されていますが、検査は陽性になりません。

したがって尿ケトン体が陽性になるということは、糖質の利用障害(糖尿病)や糖質の摂取不足(絶食などの過度な減量)、高熱疾患、甲状腺機能亢進症、つわりなどの繰り返す嘔吐、などが考えられます。

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