人工骨頭置換術(じんこうこっとうちかんじゅつ)

人工骨頭置換術とは、大腿骨頭の代わりに人工の骨頭と置き換える手術のことで、高齢者の転倒による大腿骨頸部骨折の際に行い早期回復を目指す。

傾向と対策

人工骨頭置換術の①術後合併症と、②術後の注意点もふまえてチェックしておこう

よくわかる解説

人工骨頭置換術は、球形をした大腿骨頭部が骨折などの障害が生じたとき、金属やセラミック、プラスチックなどでできた人工骨頭を大腿骨頭と置き換える手術のことで、筋力低下を予防し早期回復を目指すため、手術翌日から運動を開始することが多い為、早期に体重をかけて歩けるようになる。

大腿骨頸部骨折人工骨頭置換術後の合併症には、股関節脱臼腓骨神経麻痺などがあり、脱臼予防肢位や日常生活上の注意点などを指導する。
腓骨神経麻痺を起こすと、腓骨神経支配領域である母趾と第2趾間の運動・知覚麻痺が起こるので、注意して観察を行い、予防するために、患肢は外転中間位に保持する。深い屈曲や、内転、内旋といった禁忌肢位にならないよう注意が必要であり、十分に患者指導を行う。
ほかにも、深部静脈血栓症肺塞栓症、感染、また、人工関節を使用している関節部分の緩みや破損や摩耗が生じることもある

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