傾向と対策
脳ヘルニアによる頭蓋内圧亢進で生じる代表的な症状を覚えておこう
よくわかる解説
脳ヘルニアとは、脳浮腫や血腫など脳内の病変によって頭蓋内圧が異常亢進し、脳組織は圧迫され、閉鎖された頭蓋内部で圧が逃げられるところに動こうとします。その時に脳組織が一定の境界を越え隣接腔へ嵌入した状態をいう。
脳ヘルニアの症状は、頭蓋内圧が亢進することによって、頭痛、嘔吐から始まり、意識障害、呼吸数低下、クッシング現象(徐脈、血圧上昇)やチェーンストークス呼吸などの異常呼吸の症状が見られる。
※クッシング現象:徐脈、血圧上昇
※クッシング症候群:中心性肥満、満月様顔貌