傾向と対策
温罨法が治療法として適している①ケースや、温罨法の②作用、温罨法に用いられる③湯たんぽの取り扱い方法について覚えておきましょう!
よくわかる解説
患部に温熱刺激を与え症状の緩和を図る方法である。乾性温罨法として電気あんか、湯たんぽ、カイロなどがあり、湿性温罨法としては温湿布などがある。
作用
平滑筋の弛緩、局所の血管拡張、それによる血液うっ滞や浮腫の軽減、知覚神経の興奮を鎮静する、細胞の新陳代謝亢進などがある。
腹部や腰部を温罨法で温めることで、腸の蠕動運動を促進させることができる為、便秘には有効である。
その他注意事項
出血が疑われる部位や炎症の激しい部位、術後の創部には温罨法は禁忌である。
温罨法は筋肉の緊張緩和に対しては効果があるが、廃用症候群の予防は期待できない。
湯の温度は60度ほどにし、湯を湯たんぽの1/2〜2/3ほど入れて使用する。(破損防止)湯たんぽ内の空気を抜いて栓をする。空気が膨張してお湯が漏れる可能性があるためである。布などをカバーを用いて、皮膚面から10cm程度離して使用する。(低温やけど防止)