1→セラチアはグラム陰性桿菌の一種で、
緑膿菌と並ぶ
院内感染の原因となる菌である。土壌、水中、動植物中など自然界で広く分布する常在菌でもあり、ほとんどが
接触感染によるものである。いわゆる
日和見感染症の原因となりやすく、易感染者が感染すると呼吸器・
尿路・創部など様々な感染の引き金となり、
髄膜炎などから敗血症をきたして死に至ることもあるとされている。
2→
レジオネラ属菌は、土壌や水などに広く分布する
細菌で、温泉や噴水、加湿器などに潜んでいるグラム陰性桿菌の1つ。
日本では、
感染症法にて
4類感染症に指定されており、全数把握対象疾患となっている。
通常、菌を含んだ水蒸気を呼吸し感染する。
3→ヘリコバクターにはいくつかの種類があるが、有名なのはピロリ菌である。このピロリ菌は胃の中に定着し、胃炎や
胃潰瘍、胃
がんや
十二指腸潰瘍の原因菌とされている。
感染経路は未だ解明されていないが、
経口感染するのではないかといわれている。
4→
カンピロバクターはグラム陰性菌の一種であり、
カンピロバクター属菌は一般に動物の腸管、生殖器、口腔などに常在する。
食中毒菌として指定されており、加熱不十分の食肉ほか、汚染された触診や水、保菌動物との接触によっても感染するとされている。