第99回看護師国家試験 午前13

1→動脈血酸素分圧は動脈血中の酸素濃度であり、低下することで低酸素血症となりチアノーゼが表れる。PaO2で表される。

2→酸化ヘモグロビンは酸素を結合しているヘモグロビンであり、動脈血酸素分圧、動脈血酸素飽和度に関与するため、酸化ヘモグロビンは減少した状態でチアノーゼが表れる。

3→還元ヘモグロビンは、酸化ヘモグロビンが酸素を抹消組織に放出した後のヘモグロビンであり、還元ヘモグロビンが増加するとチアノーゼが表れる。還元ヘモグロビンが多い状態はPao2、SaO2が低いことを表し、還元ヘモグロビンは血液中に5g/dl以上になるとチアノーゼが出現する。ちなみにパルスオキシメーターで測定できるのはSPO2（経皮的酸素飽和度）であり、簡易的におおよそのPaO2、SaO2を把握できる。ガス中毒が疑われる場合は動脈血液ガス分析が必要。

4→動脈血中にある酸化ヘモグロビンの割合であり、SaO2で表される。動脈血酸素飽和度が低下するとチアノーゼが出現する。