1→
仰臥位では、肩関節を90度の
外転位置に保つと、神経や血管に圧迫を加える原因となりやすく、長時間この姿勢を維持することは望ましくありません。適切な位置は、軽度の
外転であり、腕が体から自然に離れる程度です。したがって、この選択肢は正解ではありません。
肩関節:外転10~30度
2→
仰臥位で安静を保つ際には、身体への圧迫が少なく、神経や血管が圧迫されず、血液循環が妨げられない姿勢が
良肢位とされます。肘は自然な
屈曲状態に保つことが望ましく、特に90度の
屈曲は腕への圧迫を最小限に抑えるとともに、リラックスした姿勢を維持することができます。よって、選択肢2が正解です。
3→患者が安静時に膝を90度
屈曲させた状態で長時間いると、膝下部の血流が悪化したり、筋肉が緊張してしまい、不快感や痛みにつながる可能性があります。また、深部
静脈血栓のリスクも高まる可能性があるため、避けた方が適切です。この選択肢は正解ではありません。
膝関節:屈曲10~20度
4→足関節を90度の
底屈で保つことは、
静脈血流の滞りを招きやすく、また長時間同じ姿勢を取り続けることで足の
痙攣や壊疽などのリスクを高める可能性があります。正しい肢位は中
立位で、足関節はやや背屈させておくのが望ましいです。この選択肢も正解ではありません。
足関節:背屈・底屈0度