代謝性アシドーシスによって起こる呼吸はどれか。
(問題として適切であるが、必修問題としては妥当でないため、正解した受験者については採点対象に含め、不正解の受験者については採点対象から除外する。)
1→奇異時吸は、
意識障害があるなどで自発的な呼吸が困難な場合に見られる不規則な呼吸です。
代謝性アシドーシスによって引き起こされる
呼吸パターンではありません。
2→
口すぼめ呼吸は、主に
慢性閉塞性肺疾患(
COPD)などの患者に励まれる呼吸法であり、ゆっくりと息を吐き出すために口をすぼめる技術です。
代謝性アシドーシスとは直接関係ありません。
3→ビオー呼吸は、ある一定期間ないし数回の呼吸の後に突然呼吸が止まるという、不規則な
呼吸パターンを指します。これは脳の障害、特に脳幹の損傷時に見られるものであり、
代謝性アシドーシスに特有の呼吸ではありません。
4→クスマウルは、
代謝性アシドーシスに対する呼吸補償機制の一つで、深くて速い呼吸が特徴です。この呼吸は、体がアシドーシスに対して、より多くの二酸化炭素を排出しようとするために生じます。したがって、この症状は、中毒、特に
糖尿病性ケト
アシドーシスや腎不全に関連する
代謝性アシドーシスの患者に見られます。選択肢4が正解です。
5→チェーン-ストークス呼吸は、徐々に深くなりその後徐々に浅くなるという周期性を持つ呼吸であり、その後一時的な呼吸停止(無呼吸)が生じることがあります。これは
心不全や脳障害などによって引き起こされることがある
呼吸パターンで、
代謝性アシドーシスとは直接関連していません。