1→
痛風結節は
尿酸塩基結晶が軟骨や腱、
皮下組織などに慢性的に析出し、その周囲を
肉芽組織が取り囲んだもの。無痛性の結節で血流の乏しい部位や足趾、手指、
耳介などに好発する。
尿酸結晶の硬いかたまり(
痛風結節)が、最初に滑膜(関節の内側を覆っている膜)や軟骨、関節付近の骨に沈着し、そのうち関節周囲の皮膚の下にも沈着した病態。ふつう痛みを伴わないが、
炎症を起こすと痛みを伴う。
2→
尿酸濃度の上昇または、急激な
尿酸値低下によって発作が起きる。飲酒・ストレスなどが引き金となり
痛風発作が誘発される。
3→
痛風関節炎の発症を防ぐことが第一。
痛風治療薬(コルヒチン)→発作極期にはNSAIDsを使用。また、
痛風の治療は大きく分けて
痛風発作の治療と発作のない時間(間欠期)の
高尿酸血症に対する治療がある。まずは
痛風発作に対する治療を行うことが優先され、
尿酸降下薬は生活指導が有効でない場合に適応となる。よって急性期には
尿酸下降薬は適用されない。
痛風発作の直後は、当該関節内の
尿酸塩結晶が不安定な状態であり、再発作の危険性が高いため発作終了後2週間程度が経過してから
血清尿酸値が急激に低下しないように少量の
尿酸降下薬から開始することが必要である。
4→
痛風発作を起こしたことのある人が再発を予防するためには、
尿酸値を6.0mg/dL以下に抑える必要があります。
尿酸の
血中濃度を下げないと関節内に溜まった
尿酸塩結晶が溶けないからです。