1→慢性
糸球体腎炎は、以前は最も多い原疾患だったが、1998年以降は、
糖尿病性腎症に次いで2番目に多い。原疾患全体の約20%を占めている。
2→多発性嚢胞腎は、原疾患全体の約2%と少ない。
成人になってから発症する遺伝性疾患であり、60~70歳頃までに約半数が、
透析または腎移植が必要になる指定難病である。
3→
ループス腎炎は、原疾患全体の約1%と少ない。膠原病の一つである
全身性エリテマトーデス(
SLE)による疾患で、
SLE患者の9割近くが発症する。
4→原疾患として最も多かった慢性
糸球体腎炎を超え、1998年より最も多くなっている。増加傾向であったが現在は横ばいであり、原疾患全体の約40%を超えている。
透析導入患者の原疾患割合は、日本
透析医学会の2015年末の集計によると、
1位:
糖尿病腎症(43.7%)
2位:慢性
糸球体腎炎(16.9%)
3位:腎硬化症(14.2%)
となっている。
5→腎硬化症は、原疾患全体の約14%で3番目に多く、緩やかな増加傾向にある。
高血圧により腎臓の血管に
動脈硬化をきたし、腎不全に至る疾患である。